石之軒(せき しけん)

  石青璇の父,極めつけの悪役であり、「邪王」と呼ばれる。最愛の妻を毒殺したことを深く後悔する一面がある一方、国内外の貿易を一手に引き受け楊広の信頼を受けながらも、隋の国を転覆させる大臣・斐矩という顔を持ち、また一方では聖僧としての顔も持つ。様々な顔を併せ持つ石之軒は、空前絶後の奇才であるといえる。唯一の弱みは愛娘の石青璇。
 
傅采林(ふ さいりん)

  武林界の大物として知られる。人呼んで「奕剣大師」。生命の道理に対して特別な悟りを得ている。「美」の背後にはる本当の意義を追求しており、特に星空の美しさから、万古不変の宇宙の真理を探し求めている。彼の一挙一動には深い知恵が秘められており、きらめく星のように澄んだ瞳は、まるで世の中の全てを見通し、美しい命に対する思いが表れているようだ。
 
曲傲(きょく ごう)


  別名を「飛鷹」と呼ばれる曲傲は、「鉄勒(てつろく)」の達人だ。背が高く痩せているが、背筋がぴんとしてがっちりした印象を与える。肌が黒くて彫りが深く、まるで刀で削ったようなシャープな顔立ちで、その目は鷹のように鋭い。見るからに威厳があり、鋭い目つきからは傲慢な自尊心もうかがえる。陰険でずる賢く、何でも自己中心的に考え、自分の行うことは全て天から与えられた特権であると考えているところがある。

 
突利(とつ り)

  突厥(とっけつ)における二番目の大物。手には伏鷹槍を持ち、国狼軍を率いる。最初は芭黛兒の件で跋鋒寒との間で反目しあったが、後には中原で寇仲や徐子陵と知り合い、共に力を合わせて祝玉妍と戦うことに。跋、寇、徐の三人が関外で金狼軍団に取り囲まれたときに助けたことで、跋鋒寒とも信頼関係を結ぶ。草原に風雲を巻き起こす新世代の覇者。
 
魯妙子(ろ みょうし)

  様々な才能を持つ奇才。武術、医学、園芸、建築、兵法、変装、天文学、暦学、機械等、いろいろな事に精通している。長安城の楊公宝物殿における様々な仕掛けは彼の手による物だ。そのため、天下一の名匠と呼ばれている。寇仲と徐子陵が飛馬牧場の建物で偶然魯妙子と出会い、その真伝を受け継いでいる。そして、寇仲と徐子陵は本物そっくりのマスクと、魯から受け継いだ技術を使い、数々の問題を解決していくことになる。
 
 

騎兵の戦力は歩兵よりも強いと言 …
 
     
この技こそ「桜吹雪」だ!百万の軍に囲まれても…
 
     
自分の家に「皇城」なんて名前をつけるとは!…
 
     
ここは気勢に満ちた飛馬牧場! …